利益率ってなに?潰れない会社

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日本は個人事業主、中小企業によって支えられているとされる国です。事実、街中で「社長!」と声をかけると、8人に1人は社長に出会えるほど。しかし、それだけの会社がありながら、今だに社会が飽和していないのはなぜでしょうか?

その理由は、会社が設立されるのと同様に、倒産する会社もあるということ。新しく設立された会社のうち、1年以内に倒産するのはおよそ5割、さらに5年以内に倒産するのは9割と言われます。会社経営はそれだけ厳しい世界なのです。

そこで、今回は会社の経営状態の基準”利益率”について、何%が理想的なのかについてご紹介しましょう。

▶︎目次

1.会社の利益率って何?

冒頭で紹介した通り、新しく設立された会社のうち、5年以内におよそ9割が倒産すると言われています。「潰れる会社と潰れない会社の違いって?」と、不思議になった方も多いのでは?では、会社の”利益率”についてご説明しましょう。

利益とは

新聞やニュース番組で、「株式会社〇〇が過去最売上!」と大々的に紹介されているのを目にした方も多いはず。利益とは「売上ー費用」によって”残ったもの”のこと。人件費や仕入れ、税金などあらゆるものを引いたあとの金額です。

つまり、いくら売上が高くとも、費用も高いと利益はそれほど多くなりません。もし、売上より費用が高いとなれば、利益どころか損益(損失)が出てしまいます。売上に惑わされず、まず”利益”がどれほどか知ることから始めるのがいいです。

利益率とは

利益が分かったところで、いよいよ”利益率”とは何かについてです。利益率とは”会社の収益性を示すための指標”のこと。売上に対してどれほどの利益が出ているのか、どれだけ儲かっているのかを”比率”で表したものが利益率と言えます。

単純な話で、利益率が高いほどその会社は儲かりやすいということ、つまりは”潰れにくい”ということです。反対に、利益率が低いというのは損益が出やすく”潰れやすい”、倒産するリスクの高い会社として注意する必要があります。

利益率の計算方法

利益率の計算方法は「利益÷価格×100(%)」。

例えば、以下のような例があったとしましょう。

  • 商品A:1つあたりの価格が1,000円、利益が500円
  • 商品B:1つあたりの価格が5,000円、利益が1,000円

商品Aと商品Bの利益率は以下のように。

  • 商品A:500円÷1,000円×100%=50%
  • 商品B:1,000円÷5,000円×100%=20%

上記のように、明らかに商品Aの利益率が高く、つまりは”儲かりやすい商品”ということになります。もし、商品Aと商品Bが似たようなジャンルのものだとして、どちらか好きな方を選んでいいとしたら、大抵の方は”商品A”を選ぶはずです。

2.利益率は何%が理想的?

先述した内容からも、利益率が高いほど”倒産しにくい会社”というのは確かです。ただし、どんな商品、サービスでも利益率が50%,60%と高水準というのはまずありえません。では、会社の利益率としては何%が理想的なのでしょうか?

利益率の理想は間違っている!

一般論として、会社の利益率は”10%から20%”が理想的と言われています。日本を代表する電子機器メーカー”京セラ”の創始者”稲盛和夫”さんもまた、「どんな業種でも利益率は10%以上を目指すべきだ」と発言していたほど。

しかし、最近の経営学の考えとして、「利益率が高いからと、必ずしも経営が安定しているとは言えない」のだそうです。というのも、会社経営には利益率の他にも様々な要素が関わってくるため。総合的に比較しないと判断できないのです。

どちらの会社が潰れないのか?

1例として、以下の2つの会社(商品)があったとしてどちらが潰れやすいと思いますか?

商品A

  • 利益率:50%
  • 利益:500円
  • 価格:1,000円
  • 費用:500円
  • 顧客:1,000人

商品B

  • 利益率:20%
  • 利益:1,000円
  • 価格:5,000円
  • 費用:4,000円
  • 顧客:5,000人

商品Aは”500円×1,000人=500,000円(50万円)”に。商品Bは”1,000円×5,000人=5000,000円(500万円)”に。利益率だけだと商品Aが魅力的でしたが、顧客数で比較すると商品Bが圧倒的に有利です。

利益率はあくまで指標の1つ

利益率というのは、”商品が売れたときの儲けの多さ”を比較するのには役立ちます。しかし、会社の経営状況を把握するのには、あくまで”指標の1つ”としての役割しかありません。というのも、会社によってはあえて費用をかけているところも。

会社によっては経費を極限まで削減して、利益率を上げているところも。反対に、商品の質をより良いものにするために研究開発費をかけて、利益率が下がっているところもあります。”なぜその利益率なのか”を知ることが大切という訳です。

3.まとめ

今回は、会社の経営状況を把握する1つの指標”利益率”について、理想的な数値についてまとめてみました。利益率とは”会社の収益性(儲かるか)を示すための指標”。「利益÷価格×100(%)」で計算することが可能です。

しかし、利益率はあくまで1つの指標として、絶対的なものではありません。会社によってはあえて費用をかけて、利益を下げてしまっているところも。”なぜその利益率なのか”と、理由まで追求しないと正確な経営状況は把握できないです。

ぜひ、紹介した内容を参考に、”利益率”を1つの指標としてより良い会社経営につなげていってください。