会社にとっての”利益”とは?

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会社経営をする上で、まず考えておきたいのは”利益とは何か”。すでに会社経営に携わっている方、これから起業を考えている方、誰しも「利益を上げたい」と思っているはず。ただ、いざ利益とはと聞かれると正確には答えられないもの。

というのも、利益と一括りにしていても、基準にするものによって利益とは姿形を変えるものなのです。また、利益を追い求めるばかりに、無理に経費を削減するのはおすすめしません。経費をかけたことで、将来的な利益につながることも。

そこで、今回は会社にとっての”利益”とは何か?について、減らしてはいけない経費についてご紹介しましょう。

▶︎目次

1.会社にとっての利益とは?

皆さんは「利益とは?」と聞かれて、正確に答えることができますか?おそらく大半の方が、なんらかの答えは持っていると思います。しかし、”正確に”となると難しいもの。では、会社にとって利益とは何なのか?から詳しくご説明しましょう。

利益の種類と特徴

「利益とは?」と聞かれても正確に答えづらいのは、そもそも利益とは様々な姿形のあるものなため。何を、どこを基準にするかによって利益にも違いがあるためです。例えば、会社にとっての利益としては、以下のような形があります。

  • 営業利益…売上高から雑費(人件費、仕入れ費、外注費など)を引いた利益
  • 経営利益…営業利益から返済額(金融機関などからの借金)を引いた利益
  • 純利益…経営利益に不労所得(不動産、株式など)を加えて税金関係を引いた利益

大半の方は「利益とは?」の質問を、”純利益”のこととして話を進めます。しかし、状況によっては営業利益、経営利益が正しいことも。ちょっとした違いでしかないですが、利益には種類があることくらいは知っておく必要があるでしょう。

利益とは何かを考える

先ほどは財務会計に関わる、いわゆる”計算上の経費”についてでした。しかし、会社の経費とはもっと精神的な、ひとえに財務会計だけでは測れない部分も。では、皆さんなら以下の質問に対して、どのような答えを導きだしますか?

  • サービスに対して顧客は本当に喜んでいますか?
  • その利益は本当に会社の未来につながるものですか?

「安く仕入れて、高く売りつける」、まさに商売の真理とも取れることです。ただ、あくまで会社に利益をもたらしてくれるのは”顧客”。その顧客が「また買いたい(利用したい)」と思わなければ、次の利益には決してつながりません。

利益はあくまで”残りもの”

現代経営学の父と言われるオーストラリア人の経営学者”ピーター・F・ドラッガー”によると、「自然な環境下では利益は発生しない」なのだとか。つまり、利益とは様々な苦労や犠牲を支払った先に、ようやく得ることができるものなのです。

また、”年輪経営”で知られる”塚越会長(伊那食品工業)”によると、「利益とは人件費を支払ったあとの”残りもの”」でもあると。顧客だけでなく、社員までも幸せにする健全な会社であれば、利益は自然と生まれてくるのだそうです。

2.利益を守るための”経費”とは

世界を、日本を代表する経営のプロが言うように、「利益、利益」とそればかり追い求めているうちはけしていい会社は作れません。では、どうすれば健全な利益を生み出せるのか?その為には、減らすべきでない”経費”が3つほどあります。

顧客を満足させるための経費

そもそも、顧客が商品を、サービスを購入しないと利益は生まれません。では、どうすれば顧客に商品を、サービスを購入してもらえるかと言うと、”いかに顧客を満足させられるか”が重要に。その為の経費はけして減らすべきではありません。

例えば、顧客が何らかの不満、不安をもって問い合わせしてきたとして。いくら電話してもつながらなかったり、対応までに時間がかかったとしたらどうでしょう。おそらく顧客は「この会社はダメだ…」と、次からの取引にはつながらないはずです。

会社を発展させるための経費

人材を確保し、顧客対応を充実させることも重要です。ただ、いくら人件費をかけても、提供している商品、サービスが魅力的でないと利益にはつながりません。今ある商品を、サービスをさらにより良いものにするための経費が必要です。

顧客はつねに「より良いものを」と求めています。現時点で素晴らしいものでも、時代の流れによって魅力は減少していくのが自然です。今の時代の、未来の顧客が何を求めているのか予測し、変化することで次の取引にとつながります。

人材を育てるための経費

人材を確保することが重要なのは確かですが、どんな人材でもいいということではありません。もちろん、新入社員で入ってきた人材が、いきなり即戦力というのも珍しいでしょう。会社では人材を育てることにも、しっかりと経費を使うべきです。

人材が育つことでサービスの質が、商品開発のレベルが上がります。一時的な利益でいいのなら、日本全国、とにかく営業しまくればある程度は見込めます。しかし、継続的な、次の取引につなげたいのなら人材育成は欠かせないのです。

3.まとめ

今回は、会社にとっての”経費”とは何か?について、減らしてはいけない経費についてまとめてみました。財務会計上の経費とは営業利益や経営利益、純利益などを意味します。しかし、より精神的な部分になるとちょっと違うことに。

というのも、経費とは「人件費などを支払ったあとの”残りもの”」なため。あくまで顧客を、社員を幸せにしたその先にのみ利益が生まれるためです。顧客を、社員をないがしろにした利益というのは、けして次につながることはありません。

ぜひ、利益ばかりを追い求めず、顧客を、社員を幸せにできる会社経営から健全な利益を目指してください。